ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

グローリアス!

日本/’17年公演/シーエイティプロデュース(ピーター・キルター作、鈴木勝秀演出)


壮絶なオンチに翻弄される若手ピアニストと歌姫の交流を描く。
荒唐無稽ながら実話をもとにした作品だとか。歌いたいという欲求を実現し続けた歌姫、ただその魅力が伝わらない。金持ちで地位があるから観客は無理やり聴かされているとしか思えず、すごく嫌味だけが残る。それはこの作品の求めているものではないこともわかるんですけど。歌姫自身の人柄だったり包容力だったりが観客を勇気づけるからこそ、カーネギーホールの公演まで上り詰めることができたはずなのでそこが知りたかった。
歌姫に篠井英介、ピアニストに水田航生