ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

ジョジョ・ラビット

米/’19年製作/タイカ・ワイティティ監督


ナチスに憧れる少年が、家に隠れるユダヤ人との交流を通じて成長する。
多感な少年へのマインド・コントロールは小さな疑念から音を立てて崩れていく。第二次大戦のサイドストーリーはさまざま描かれてきましたが、これはまるでおとぎ話のような印象で、厳しい部分から目をそらしているかのよう。足の描写は秀逸で、顔よりもインパクトあり。イマジナリーフレンドである「アドルフ」が少年の忠誠心をわかりやすく具体化しかつコメディリリーフを担うも、そもそも必要だったのかしら。
少年にローマン・グリフィン・テイビス、母親にスカーレット・ヨハンソン、アドルフは監督ワイティティ自身が扮する。