ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「夢と希望の先」

日本/'16年公演/月刊「根本宗子」(根本宗子作・演出)


夢を抱いて東京へ出てきた女の子が、夢諦めてダメ彼氏と一緒になった10年間の喜悲こもごもを描く。月刊「根本宗子」本多劇場初進出作品です。初観劇。
丁寧に描かれる若者の主張が、ラストに怒涛の妄想特急へと変わるカタルシスたるや。恋愛やら友情やらに悩み振り回されるという、いわばどこにでもある話だし、好みの内容でもないのですが、作演と同世代だからこそ、ストレートに届けられる気持ちに刺さるし、共感するのかなあと思う。10年先に観るとどう思うかわかりませんが、少なくともいま観て良かった。
橋本愛が群を抜いた存在感。急きょ代役という田村健太郎も説得力のあるダメ男で良し。