ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「まほろば」

日本/公演中/劇団更紗(蓬莱竜太作、土屋たかし演出)


地元の祭りの日、田舎の本家に帰ってきた女たち4世代に亘る悲喜こもごもを描く。モダンスイマーズの蓬莱竜太の岸田戯曲賞受賞作を名古屋の劇団が上演したものです。初観劇。
さらっと爽やかな蓬莱作品は初めてだったりします。片親、不倫、閉経など「子供を産む」ことをテーマにしたじっくり煮込んだ人間ドラマではあるものの、ハレの日だからかあるはずの悲壮感はなくとにかく優しい気持ちになれる作品でした。これは女芝居ならではで、女のたくましさに救われそしてカッコイイと思うのです。一切出てこない男どもの情けなさたるや。
この種の劇団を観るのも実は初めてだったり。老若入り混じりはいいですね。みな顔は映えるのに演技がくどいのが残念なところ。