ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「僕を愛ちて。〜燃える湿原と音楽〜」

日本/'11年公演(再演)/劇団鹿殺し(丸尾丸一郎作、菜月チョビ演出)


タンチョウ保護地区の釧路湿原で生きる屈折した親子兄弟の愛を描く。劇団鹿殺し本多劇場初進出作品で、5夜連続USTREAM上映企画の2作品目となります。
鹿版鶴の恩返し。ぐちぐち自分勝手な兄貴のマスターベーションをひたすら見せられているようで、最後は美しくまとめようとしてはいたものの、いやいやいやと。いつもは何かしらは「おっ」と思わせる演出をする菜月チョビも今回はありきたり感。じめじめした感触だけが残ってなんとも憂鬱な気分になりました。この表現ばかりですが、鹿特有の「荒さ」がなく「粗さ」ばかりが目立ってた公演でした。
客演の粟根まこと祭り。のはずなのに。メインキャラ、のはずなのに。どうもストーリーに絡んでないように思えるのは何故。