ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ラララララララララララララララララララララララ(ラ)イフ」


日本/公演中(初日)/赤いスリッパ企画(児玉健吾作、森大地演出)


死んだウサギのために合唱曲を作る小学校の教室の人間模様。名古屋の若手急上昇劇団「赤いスリッパ企画」による公演です。初観劇。
始まらない作品、という印象。あえての表層的な描き方なのでしょうが、ずっとストーリーが群像劇の中でフワフワと漂い続け、最後まで帰着しない。他愛のない話の羅列で何を観たらいいのかもわからず。突き放すような毒をもった視点もわかりますが、残念ながら魅力的に提示されていませんでした。普段より大きめの劇場を空間的にも客席的にも埋めた力は買うので、次につながればと思います。
若い役者がたくさん。ただみんな均一的なのは名古屋小劇場の欠点だと思う。