ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

畜生たちの楽園

日本/公演終了(ソワレ)/劇団不労社(西田悠哉作・演出)


人里離れたコミューンで繰り広げられる惨劇。劇場主催の「次世代応援企画break a leg」選出劇団による公演です。
新興宗教の雰囲気漂う閉鎖的な共同体に流入してくる人々は、次第にその価値判断が変化していく。時に暴力的に、時に自然と、本人が気づくことなく侵食されていく不安感。題材は古いのだけれども、この構造はそのまま現代のネットワーク社会に当てはめられると思います。願わくば人間ドラマがさらに深みにはまっていってほしかったということ。
群像劇。中でも永渕大河の好演が光る。