ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「トワイライト」

日本/公演中/維新派(松本雄吉作・演出)


奈良県曽爾村に根付いた「記憶」の物語。大掛かりな舞台装置を経て借景を極め始めた「維新派」による最新公演です。
高台にある広い運動場の向こうは山また山。木霊を響かせるところから作品ははじまり、あいにくの曇天ではあったけれど夕暮れから夜にかけて風景は刻一刻と変化していく。母なる山に包まれることで、幼少期の記憶が揺り戻されてくるのでしょうか。はるか昔の記憶も入り交じり、ただの感傷にとどまらず、永い営みが表出されていたように思います。ただ、印象的なビジュアルは少な目で物足りなさも残りました。
観劇前後に隣接する屋台村を満喫。車で向かって正解でしたが、お酒が呑めないのは辛い。