ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「試験管」


日本/公演中/劇団態変(金滿里作・演出)


大阪で活動する身体障害者で構成されたパフォーマンス集団「劇団態変」による公演です。初観劇。
試験管に生じた命がもがきながら形作られ外の世界へと出ていく物語と受け止めました。身体とは肉の塊なのだということをまざまざと見せつけられ。目をそらしたくなるのは障害=タブーであると擦りこまれてきた反動でしょう。ダンスを観慣れしていないからか前半は単調に感じ、しかし後半、特にラストで劇場の床がまるで生命のように呼吸/鼓動するのには衝撃を覚えました。
障害者だからではない、表現欲求としての演劇。是非フォロワーとして、見世物小屋ではなく万人ウケするエンタメに昇華できる才能の出現を望みます。