ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ローマでアモーレ」

ローマでアモーレ [DVD]
米・伊・スペイン/'12年製作/ウディ・アレン監督


ローマの街で織りなす様々な男女の恋にまつわる群像劇。
どうしてこういう作品を思いつくのだろうか。シャワーを浴びてる時だけ美声のおじさんと才能のない演出家の物語、建築家が若い頃の自分と思われる男の破滅の恋路を見守る物語、有名人という有名人に突然なってしまった男の物語、真面目な若い夫婦の巻き込まれ恋物語。各話だけでも充分成り立つだろうに、それらがオムニバスっぽくなく絶妙の塩梅で1本の作品を形成しているという職人芸を堪能。
役者ウディ・アレンは作品そのもの。豪華キャスト揃い踏みのなかロベルト・ベニーニのおかしさに微笑む。