ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「としくんとリボルバー」


日本/公演終了(マチネ)/劇団うんこなまず(繁澤邦明作・演出)


理屈っぽいとしくんと呼ばれる男の子が経験したようなしていないような真夏の一瞬の出来事。劇団うんこなまず久々に劇場での最新公演です。
「始まりと終わりの物語」ではなく「終わりと始まりの狭間」で回転するお話のよう。前作*1で社会に攻撃的に出てみたらその行動にすら無関心を決め込まれた繁澤邦明のもがきのように見えました。作品としては前作ほどのキレは無く。脳に畳み掛ける印象的な台詞が少なくて、刺激的だったのは末端の「熱中症⇔ねえチューしよう」くらい。きっとこれは舞台美術のいる作品だったと思います。
看板・宮本将吾なき後(映像で参加)、うえしライダーがその核弾頭ポジションへ。隙の無さが逆に仇となり。男性役者に比べて特徴の無い女性陣。そもそも女性を描くのが苦手なのかも。

*1:『tango @ bye-bye』→id:totte:20140323