日本/'08年製作/君塚良一監督
殺人事件の容疑者の家族を保護する職務についた刑事と炎上するネット社会を描く。
重大な事件を引き起こしたときにその「罪」の及ぶ範囲はどこまでなのか。親批判、警察批判、マスコミ批判。なにかがあれば正義面した「誰か」が狙いやすい「誰か」を糾弾するこの社会の気持ち悪さが垣間見えます。誰が悪い、という一方的決めつけをしないのは君塚脚本らしい。ただテーマは重いのに、その重さの負荷が観る側までかかってこない。感情移入させようとし過ぎだったように思うのです。
佐藤浩市は髪の毛を切ってほしい。志田未来はこまっしゃくれた役が似合います。