ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「最強のふたり」

最強のふたりコレクターズ・エディション(2枚組)(初回限定仕様) [DVD]
仏/'11年製作/エリック・トレダノオリヴィエ・ナカシュ監督


荒んだ生活をしていた青年が全身麻痺の富豪の世話係に就いたことで互いの人生に良い影響を与え始める。実話をもとにしているとか。
「障害者であること」と「障害者として扱われること」。つい後者に過敏に反応しがちで、バリアフリーみたく平等に接することが差別のない明るい社会であるように感じてしまうのですが、この映画はそんな上っ面な議論は蹴飛ばしてくれます。障害者として扱おうが、その人をひとりの人間として対峙することができるかどうか。それが一番大事かつステキなことなのです。
オマール・シーの屈託のない笑みがすがすがしい。