ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」

グッド・ウィル・ハンティング [DVD]
米/'97年製作/ガス・ヴァン・サント監督


トラウマを抱え誰とも心開けない青年が、天性の知能を見出されたことを契機にセラピストと共に前を向いていく。
人間はみなタフで、そして弱い。弱さを肯定できる強さというのは頭では理解できてもそうなかなか受け入れられないものです。この映画で最も興味深いのは「天才」をあくまで「特異な才能」に過ぎないと強調している点。貴方がピアノを弾けるように自分は数学がとけるというシーンにはハッとさせられました。それによって青年が葛藤し克服していく姿に観ている自分自身の姿を重ね合わせられたのだと思います。
マット・デイモンの憎らしさとロビン・ウィリアムズの変人さ。ステラン・スカルスゲールドの苦悩。マットと共同脚本のベン・アフレックが美味しい役でめちゃくちゃかっこいい。