ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「フルメタル・ジャケット」

フルメタル・ジャケット [DVD]
米/'87年製作/スタンリー・キューブリック監督


若き海兵隊員を通してベトナム戦争の一端を描き取る。
美化も反戦もない、ただ「戦争」がそこにある。これを映画作品として観ていることへの違和感が常にまとわりついて。そしてその違和感をまっすぐに受け止められないことを何かに責められているようで。その何かとはもう一人の自分なのかもしれません。それでも、責めに苛まれても、受け止められないことこそが最大の幸福だと言い聞かせて生きていくべきだと思う。
ラストシーンに戦慄が走る。なぜかはわからない。