2014-03-10 「サイドカーに犬」 日本/'07年製作/根岸吉太郎監督 母親が家出をした少女が、父の愛人と共に過したひと夏。長嶋有の同名小説の映画化です。 子供は感受性豊かでなくてはいけないんだという刷り込みに溢れた社会のなかで、こういう作品に出会うと少しホッとします。奔放な人というのはすごく強いのだけれど、それでいてすごく弱くて。大きく広い太平洋の洋の字が好きになれないヨーコさんのヒリヒリ感も、静かに静かに気持ちが動く主人公の心のざわつきもよく分かる。小品ながら良い映画でした。 この竹内結子は良い。古田新太はじめ他の俳優もハズレなし。子役の松本花奈も珍しく特筆しておきます。