ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「髑髏城の七人〜アカドクロ」

日本/'04年公演(三演)/劇団☆新感線(中島かずき作、いのうえひでのり演出)


粗筋は過去の日記参照で*1劇団☆新感線の7年毎に再演されるメモリアル代表作の三演目、古田新太主演版の『〜アカドクロ』と市川染五郎主演版の『〜アオドクロ』(未見)二本連続公演で話題をよんだ作品です。まさか地上波で観れるなんて。
ザ・新感線なド派手なアオと内容重視のじっくりアカ、と対比されるように歌と踊りは無く粛々とお話が進んでいきます。そのためか新感線の持ち味であるエンターテイメント・ショーっぽさが今作では半減していたように思います。役者で魅せようと思ったのでしょうがちょっと気負い過ぎたのかもしれません。役者の力量が追いついていない気もするし、そもそもケレンが足りない。主役・捨之介のあの小汚い衣装はなんですか。やはり観た中では'97版がベストステージです。
古田新太が思ったよりも輝かない。何でかしら。そして女性陣の弱さ。佐藤仁美、水野美紀、坂井真紀、どれも期待はずれ。

*1:'97年再演版→id:totte:20110304、'11年五演版→id:totte:20110819