ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」

日本/'07年公演/蓬莱竜太作、G2演出


東京に出てきてひどい暮らしをしている息子と、彼と関係しながら生きる人々との交流を描く。映画化やドラマ化もされたリリー・フランキーによるベストセラー小説を舞台化したものです。脚本は劇団「モダンスイマーズ」の人気作家・蓬莱竜太、演出をG2が手掛けた話題作。
一世風靡しましたがこの「東京タワー」、どの媒体も一切関わらず来ての演劇作品でした。一言でいえば「そりゃウケるだろうなあ」。少し複雑な家庭環境を経て地方から上京するも生活する意味を見いだせない青年、そんなマザコン。ちょっとファザコン。良い仲間。なによりも実体験がなくてもどこか共感できる内容、でしょうね。
たびたび登場する主人公を表す人形があまりピンときませんでした。でもG2らしいやわらかな演出でした、良い意味でも悪い意味でも。