ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「七芳星」

日本/'02年公演/劇団☆新感線(中島かずき作、いのうえひでのり演出)


かつての勇者「七宝星」を魔力で蘇らせた魔鏡の女王に闘いを挑む新たな七人の姿を描く。
「劇団」たるものこうでなくては。近年のプロデュースのような劇団公演になんら食指を動かされないのは何故かと思っていたけれど、つまりはこのアットホーム感が無いからなのでしょう。ストーリーは同劇団の『LOST SEVEN』と代わり映えしませんが、作品の出来も見栄えも比較的劣りますが、劇団員たちが自分のお家の中で盛大にバカをやっているところに非常に好感がもてます。劇団の温かさの感じられる舞台でした。
主役の佐藤アツヒロ奥菜恵は客演だけれどもそれは逆にクセの有り過ぎる劇団員が引き立つ形になっています。今回ずば抜けて良い役者はいませんが、みんなが同じくらい活躍していたように思うのです。