ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「赤とうがらし帝国」


日本/公演中/劇団鹿殺し(丸尾丸一郎作、菜月チョビ演出)


「脇役」であった覆面レスラーの娘に生まれた少女が、様々な男と出会い「主役」になっていく様を描く。劇団「鹿殺し」が第20回公演ということで「回帰」を掲げた公演です。
"老若男女をガツンと殴って、ギュッと抱きしめる"をモットーとする鹿殺しが原点に戻った作品とのことで、前作よりもライブパフォーマンス性の高いものとなっていました。鼓膜を突き破り魂に届くかのような李の音楽に、菜月チョビの独特な歌声。そして何より役者陣の、2つの意味でキレにキレまくった演技。どこを取っても素晴らしいとしか言いようがなく、興奮冷めやらぬ中終始突っ走った最高の舞台でした。眼福。
終演後のオマケ「ボツ鹿歌謡ショー」まで卑怯なくらいおバカでかっこいい。今更ですが「鹿殺し」、追っかけます。