ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ドライブイン カリフォルニア」

日本/'96年公演/日本総合悲劇協会(松尾スズキ作・演出)


竹林に守られた町にあるドライブイン「カリフォルニア」に集まる人々を描いた群像劇。「大人計画」主宰の松尾スズキがやりたい人とやりたいことをやるために立ち上げた「日本総合悲劇協会」による公演です。
松尾スズキの毒に芸達者な役者陣が絡むことで「浄化作用」というのも変ですが、ここまで化学変化が起こるのかと。良作だと思いますがどうも良作すぎてある意味駄作かも、という天邪鬼な感想を覚えてみたり。100年に一度咲くけれどその後枯れ果ててしまうという悲劇的な竹の花がラストに咲き誇るのは、僕には最高の救いだと思うのです。
手塚とおるのイメージが強いかな。あと片桐はいり