ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「曲がれ!スプーン」


日本/公演中/ヨーロッパ企画(上田誠作・演出)


とある喫茶店に集まった超能力者たち、ひょんなことで能力がバレてしまうために巻き起こるクリスマスイブの大騒動。ヨロ企の代表作『冬のユリゲラー』の映画化にあたってタイトル変更と多少改編しての4演めです。
3演版を以前に観ている*1のですがソチラは客演が多かったこともあったので、ヨロ企オールメンバーの今回は楽しみでした。小屋がABCホールで昔より大きくなったために喫茶店の外まで造らなくてはいけなかったようですが、使い道がなく本当にただ舞台を埋めているだけで勿体なかったです。もっと小さい小屋でやる芝居ですね。高低差は活かしていたにせよ、僕は'07年の舞台美術の方が好きでした。ただ仕掛けは増えていました。あとくだらなさも多少増えていましたが何故かたるい部分も増えてて。かなりおもしろかったんですが少し辛口。
だいたいの人は期待通り。角田貴志は'07年の客演岡嶋秀昭がうまかった中、よくやったと思います。ただ永野宗徳の細男はどうもピンときませんでした。土佐和成が自分の中でハマリ役だったせいか、元来の持ち役なのにイメージから少し外れていると感じてしまいました。土佐よりも細かくうまいのは確かなのですが。それにしても土佐の今回の扱われ方はひどい。

*1:過去の日記参照→id:totte:20070421