アニメ「紅の豚」
日本/'92年製作/宮崎駿監督
20年代のイタリア、アドリア海を舞台に空を舞う一人の飛行艇乗りを描く。
スタジオジブリの作品において宮崎駿の趣味が色濃く出た作品で、よくこれを劇場公開作品にしたなというのが率直な感想ですが、なんの、面白さは宮崎作品で3本を争う出来です。これぞ男の浪漫。「カッコイイとは、こういうことさ」という糸井重里のコピーが見事この作品を総称しています。もうそれだけです。酒と冒険と、ロマンス。出てくる人物もみなコミカルで憎めなくて良、ただ時代背景的には暗い部分も垣間見えるのがまた堪らないのです。
ひとつひとつの台詞が言うまでもなく素晴らしい。そしてそれを森山周一郎に大塚明夫、上條恒彦という良い声おじ様軍団が発するなんて、もう。