ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

アニメ「借りぐらしのアリエッティ」

借りぐらしのアリエッティ [DVD]
日本/公開中/米林宏昌監督


静養中の少年と床下に住む小人の一家の少女との交流を描く。「床下の小人たち」を原作に宮崎駿が脚本を書いたスタジオジブリ最新作です。
なんといったらいいのかしら。「うん!・・・で?」が近いか。ワクワクする描写はたくさんある、のに何故か全体的にドキドキしないのです。至極当たり前のことを目の前に提示され続けた気もします。つまりは「意外性」がない。設定は夢があっていいのに、その夢が「映画としての夢」として成り立っていない。短編を作ってたら伸びちゃったんですかね。これなら同じ小人のドラえもんの「ドンジャラ村のホイくん」の方が断然面白いと思います。
あと、にぎやかしを置かなかったのは間違いでした。登場人物に全然魅力がない。こんなにキャラクターが貧困なジブリ作品も珍しいです。アリエッティと猫とダンゴムシだけじゃないですか。志田未来は見直しました、が神木隆之介は自分の中の評価を格段に落とした。他の役者には特に感想はありません。
それでも「悪くない」のはすごいなーとは思いますが。TVでよりも映画館で観た方が良いとも思いますが。が。ふむむ。