「ＬＥＮＳ」

日本／'０４年公演／K.K.P.(小林賢太郎作･演出)

書く小説は全く面白くないけれど観察力は超一流の推理作家が幽霊騒動を解き明かす。「ラーメンズ」の小林賢太郎による演劇プロデュース公演の４作目です。
テンポがいいのは言わずもがな、登場人物のキャラクターの書き分けが非常に巧い。誰もが主役で、かつ軸をぶれさせないのは才能。そして推理物なのに謎解きシーンを笑いに変えてしまう、それでいて謎解きも面白い。これが事件です。要所要所の小ネタの応酬が何とも小林賢太郎作品らしい。
K.K.P.はまだ２本目ですが、小林賢太郎はまたもや知的なキャラ。ですよねー。そして久ヶ沢徹もまたもや体力バカ。というよりむしろバカ体力？アテ書きなんでしょうね。大森南朋は思ったより光ってなかったような。