ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「破壊ランナー」

日本/'95年公演(再演)/惑星ピスタチオ(西田シャトナー作・演出)


人間の走る速度が音速を超えた近未来、走ることに命をかける者たちの姿を描く。かつて佐々木蔵之介が所属しており2000年に解散した関西発の劇団「惑星ピスタチオ」による公演です。ピスタチオは初見。
パワーマイムですか、なるほど。説明台詞と擬音台詞を駆使することで世界を作り上げていくピスタチオ独自の手法「パワーマイム」。名前は聞いたことがありましたが、これは凄いですね。ネタでしかないのにそれを許容してしまう、なんとも絶妙なバランスで成り立ってます。役がコロコロ変わるのも面白い。全てにおいてエネルギッシュでスピード感溢れる舞台でした。マジでこの芝居は音速を超えてる。
走るときの演出が好き。逆撃ち照明とダンスにも見える手の振り足の動き。特に後ろから走りこんできて前にまわるシーンは鳥肌モノ。バカをやりながらも人物の感情もしっかり描けてるので、飽きずに観れます。ニコニコの動画よりで、低画質&音ズレがおきてたのは残念。"中央郵便局"は反則です。劇場で観たいと思わせる芝居でした!