ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「鈍獣」


日本/公演中/神戸大学はちの巣座(宮藤官九郎作、銀座なう演出)


とある田舎町にあるバーを舞台に、人間の黒い部分を喜劇テイスト交えて切り取ったサイコホラー。神戸大学に2つある劇団の内の1つ「はちの巣座」による公演です。夜の六甲は寒い。
ヘリウムガス並みの軽さで実行される殺害計画。人間の傲慢さや自分勝手さをマザマザと見せつけられるも、殺される相手の鬱陶しいキャラに観てる側までもイライラし、遂には「次はどんな手を使って殺すんだろう」ハと期待している自分がいる。そして自分も"鈍い獣"であることに気づく。ハチャメチャなクドカンワールドでありながらもところどころ背筋がゾワッとさせられます。
この作品は役者にかなりの個人の魅力がないとちょっとしんどい。音響オペに気になる所がいくつかありました。あと舞台は設定的にもっと趣味悪いくらいゴテゴテにして欲しかったかな。演出はまあまあ好きだったけれど役者の演技や音照が細かいところを詰めれてなかった感じがしました。公演が1日空いたブランクでしょうか。