ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「親猫の尻尾」


日本/公演中/神戸大学はちの巣座(佐野功治作・演出)


とある作家とその作家の妄想、そして作家の書く物語とが互いに干渉していく。神戸大学はちの巣座のオリジナル戯曲です。
とにかくシーンの作り方が綺麗。一枚の絵画の連鎖とでも言うのでしょうか。見せ方・見え方への意識が非常に高い、ハイクオリティな演出にホレボレ。役者の動きによる抽象表現が好きでした。そして舞台美術もなかなか良い。特に中央の机が可動するのには初め衝撃を受けました。まあ単純な仕掛けだとすぐ気付いたのですが。扉を開けた先の階段やステンドグラスも絵的に非常に綺麗。
少々長かったけれど、オリジナルにしては面白く観れて満足です。