ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「砂利」

日本/'07年公演/ダンダンブエノ(本谷有希子作、倉持裕演出)


俳優近藤芳正率いる劇団「劇団♪♪ダンダンブエノ」の第7回公演です。感情をもてない虚ろな男を中心に、彼を取り巻く一癖も二癖もある人たちによる愛憎劇。作、演出に本谷、倉持という若い才能を配し、主演に坂東三津五郎を呼ぶなどダンダンブエノならではの一風変わった製作陣に嫌でも期待が高まります。もちろん近藤をはじめ、常連の山西惇や酒井敏也も出演。
ダンダンブエノの観劇は、全てTV放映でですが3作目となりました*1。ダンダンブエノの公演は独特の雰囲気があって、カラッとしたお話ではなく、スーっと後に尾を引き続ける印象があります。そんな彼らの今作はドロドロのお話を書かせたら右に出るものはいない本谷有希子が脚本を担当しているということで、期待を裏切らず。いじめや介護疲れなどの社会問題を題材に、心の痛みを抱えた人たちがいっぱい出てきてもうお腹一杯。
あんまり好みじゃなかったなぁ。

*1:過去の日記→「礎」id:totte:20060720、「砦」id:totte:20060928