ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「チャップリンのサーカス」

サーカス コレクターズ・エディション [DVD]
米/'28年製作/チャールズ・チャップリン監督


チャップリンの傑作短編のひとつ。名作『黄金狂時代』より後の作品なので、監督・脚本・音楽を自ら手がけるという自身のスタイルを確立しており、脚本・パントマイムもより上手く、おもしろくなっています。
後半の恋愛部分より、やっぱり前半のチャップリン扮する放浪紳士がスリに疑われ警官に追い回されるドタバタシーンの方が好きです。全面鏡の部屋に逃げ込むシーンは抱腹絶倒。あと、警官の目をくらますために機械人形になりきったチャップリンのマイムがステキでした。
あと、後半のサーカスのシーンで放浪紳士が毎回馬に追いかけられるというギャグが出てきますが、放浪紳士を見つけた馬が耳を立ててホントに嬉しそうな顔をするのが、最高。えさでも前に吊るして撮影したのかしら。
自分を犠牲にしても、愛する女性の幸せを望む放浪紳士。チャップリンの映画には愛があるなぁ。