ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「大統領の理髪師」

韓/'04年製作/イム・チャンサン監督


ここ数年の、空前の韓国ブーム韓国映画も多数輸入されていますが、どうも観る気がおきない。でも、その中で唯一興味を持ったのが、コレ。主役の顔で売ってないからか、キネ旬で6位だったからなのか、理由はよくわかりませんが。
ある出来事が縁で朴正熙大統領専属の理髪師となった男とその一家の、苦難に満ちながらも、どんなときでも朗らかに生きる姿を描く。頼りがいのなさそうでダメダメな父親でも、いざというときにはかっこよく見えるから不思議。親の偉大さかな。
朴正熙が暗殺されて、次の大統領(ハゲ)になってもまた、無理やり専属にならされたときに、「髪が伸びたらまた来ます」と言ったときの痛快さといったら!(笑)袋叩きにされても満足感と達成感で幸せそうな彼の顔を見れば、どんな嫌な気分も吹っ飛ぶでしょう。
主役のソン・ガンホが小学校の時の理科の先生に似てて笑えた。人気なかったなぁ、あの人。もし、日本でリメイクするなら、大統領のそばにいる二人の情報部のおエライさんは、徳井優佐藤B作がいい。ソックリだと思うのですが。