2020-05-06 誰も知らない 日本/’04年製作/是枝裕和監督 育児放棄された兄弟たちが懸命に生きる姿を描く。キネ旬第1位、主演の柳楽優弥がカンヌ映画祭男優賞を史上最年少で受賞した作品です。 セーフティネットですくい上げきれない子どもたちがいるということ。夢と希望がなくなったとき生活は荒んでいくということ。繋ぐ手もあるということ。現実に起きた事件を題材にしたという物語は、静かに、それでいて怒りを帯びて、そこにある。この兄弟たちは自分の隣に住んでいるかもしれないのだ。彼らのそれからは描かれないけれど、どうか「未来」が存在していますように。 新人、柳楽の目力。感情を押し付けずそっと横に居てくれる韓英恵。