ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

アニメ「東京ゴッドファーザーズ」

東京ゴッドファーザーズ [DVD]
日本/'03年製作/今敏監督


日本が世界に誇るジャパニメーションの傑作です。なんとあの米アカデミー賞(長編アニメ部門)にノミネートされました(!)。監督はアニメのアカデミー賞であるアニー賞にノミネートされた『千年女優』(未見)の今敏。製作はクオリティの高さで定評のあるマッドハウスです。
はじめのスタッフ紹介の仕方が好き。店の看板やのぼり、行き交う車の車体などに何気なく名前が書いてあり、製作者側の遊び心を感じさせます。
様々な過去を抱えたホームレスとオカマ、家出娘の3人が捨てられていた赤ん坊を拾ったことから巻き起こる、クスッと笑え、主人公たちの人生に涙し、最後にはジーンと心温まるクリスマスから大晦日までの一週間の物語です。少し道の外れているからこそわかる家族の大切さや愛情が丁寧に描かれています。
TVの連続アニメに慣れている人には、この映画の人間の顔は結構嫌いかも。押井守を好きな人は大丈夫だと思いますが。デフォルメはされているけれどやっぱりリアルなんで。
なにかと出来すぎですが、全部「奇跡」ですんでしまう(笑)こっちもそれをわかって観てますし、ね。運の無いタクシーの運転手は本当にかわいそうです(爆笑)