ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

日本神だもの

日本/’23年上演(再演、マチネ)/劇団蒼天の猫標識(いば正人作・演出)


信仰心の薄れる現代日本の家族の話。名古屋の「劇団蒼天の猫標識」によるコロナ延期を経ての再演作品です。
はっきりとしたキャラクター造詣と、愛だの恋だの中高生の悩み事に異形の者たちが絡んでいくうちに知らぬ間に世界を巻き込んでしまう展開は、ゼロ年代のアニメーション作品感強し。家族観や国民性、引きこもりの捉え方に気になる点はありましたが、もう少し気楽なエンターテインメントとして受け取っていいタイプというものもある。
群像劇なので、個々のサイドストーリーでメディアミックスできそう。