ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

夫のオリカタ

日本/公演中/劇団蒼天の猫標識(作・演出 いば正人)


子供たちの集まる駄菓子屋の2階で折り紙を折りながら夫婦が織りなす物語。いば正人による外部への戯曲提供作をセルフリメイクしたものです。
ファンタジー要素を帯びつつも、タイトルさながら想いも機微も丁寧に織り込まれていく会話劇。劇中で流れる時間が気づかないうちに移行する構成がすてき。登場人物は3人だけで、そうでなくても多くは語られないのだけれど、それぞれがそれぞれのことを思っている。「ちゃんと生きる」ことのひとつの理想像が描かれているように思います。
おぐりまさこ、後藤晏吾、藤島えり子。