ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「りゅう君のベイビー産んじゃってゴメンね…。​でもうちアンタのことメッチャ好っきゃねん。」


日本/公演中(初日)/がっかりアバター(坂本隆太朗作・演出)


関西小劇場で活動する劇作家が、座組の女優に手を出しながら劇作と対峙する。関西若手「がっかりアバター」初観劇です。
古事記ギリシャ悲劇から脈々と連なる演劇へのオマージュ。劇作=創造=出産は動物的本能であり、まさに劇中でいうと「ゴリラ的」であり、アダムとイブのイブような純粋さが堕落の果実により歪んでいく。序盤は非常に面白く観るも、風呂敷を広げすぎたのか、関西小劇場を超えていく中盤から物語が緩慢になってしまったのが残念。
タイトルロールに坂本隆太朗本人。