ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

[演劇[劇場]「墨塗」

日本/公演中/やっとかめ文化祭


転勤で土地を離れる男とウソ泣きで見送る女のやりとり。まちなかの仮設ステージで狂言を上演するイベント企画の一公演です。
時代が変わっても人のやることは変わらないということでしょうか。悲しい悲しいと言いながらツボに指を入れ、目じりに付けるしぐさ。お付きの者が気づいて、そっと墨汁に入れ替えるしぐさ。墨汁を顔に塗ってしまうしぐさ。どれをとっても愛らしい。最後に墨を塗り合うシーンはドタバタ喜劇そのもので、現代でも通用するおバカ加減。ケラケラ笑い続けました。
狂言師の声をもっと聞きたくなるイベント。