ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「パラドックス・ジャーニー」


日本/公演中/劇団あおきりみかん(鹿目由紀作・演出)


自分ではない誰かの意識と融合してしまった男たちが、愛する者のためパラドックスの向こう側を目指す。劇団あおきりみかんによる公演です。
謎解き型のロードムービー形式。こちら側の世界とあちら側の世界が交互に挿入され、だんだんと関係性が見えてくる展開は面白い。途中で落ちまで見えてきてしまったのと、あちら側の世界の構築が少し緩かったように感じたのが残念でした。ただ、舞台を取り囲むように設置されたポールと壁を活用した多次元的な見せ方は非常に興味深く、もう少しマッシュアップすれば新たな表現方法になる気がします。
松井真人と花村広大のダブル主役。役者の力量にばらつきがある中で、安定感を持つ。