ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「太陽 THE SUN」


日本/公演中/イキウメ(前川知大作・演出)


人類が2種類に分かれた世界で、消えない差別と羨望と「ヒトであること」を問う。劇団「イキウメ」の最新公演です。
世界が初めからSFなイキウメは初見。それでもリアルを感じるので好き。この話、一般化はいくらでもできます。互いに理解できないことというのは確実にあって、でもそれはイコール悪いことではない。そこに気づきながらも受け入れられない苦悩。正解などないのは知りながら、それを求めてしまう自分はどちら側の人間なのかな。ラストは単純に希望であって欲しい、それが僕の希望です。
盛隆二が時節見せる純粋な笑みが作品を象徴しているかのよう。安井順平には惚れる。