「裸足のアリス」

日本／公演中／集団＆＆＆(中空よおい作･演出)

靴泥棒に、失われつつある世界に連れてこられた少女の物語。関西大学学園座から派生した劇団「集団＆＆＆(体育座り)」の旗揚げ公演です。
西田大輔の『Re;ARICE』と同じようなお話に、野田秀樹の言葉遊びと北村想のファンタジーが混ざり合った感じのお芝居でした。高木瞳演じる主役の女の子ありきのお芝居で、彼女の見た目が、声が、棒気味の台詞回しが、この芝居の総てです。「ありきたり」という批判は覚悟のうえのようで。広がりのある世界のはずなのに、小屋の狭さに負けてしまっていたのが勿体なかったですね。でも心地よかったです。
気象予報士のくだりは無くすか、衣装をもう少しどうにか。というより"向こう側"の世界の住人の衣装のポップ度を全体的にあげたいですね。空気が良いのに冷めてしまいました。クローゼットとその中の小物チョイスは好きです。小物が活きたら楽しかったのにな。音響が残念。明日の向上に期待。