ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「バカヤロー!私、怒ってます」

バカヤロー!私、怒ってます [VHS]
日本/'88年製作/森田芳光製作総指揮


我慢の限界にきた男女が怒りを爆発させるオムニバス映画。森田芳光の脚本に渡辺えり子中島哲也、原徹仁、堤幸彦がそれぞれ初監督を務めています。
森田のプロデュース能力を評価するための映画。この後、名を馳せていく中島や堤の映画デビュー作だとか。病的なまでに見た目を気にするボンボンとの恋愛に、若い女性の遠距離通勤の悲哀、慣れないタクシー運転手と、海外赴任が決まった英語が苦手なサラリーマン。彼ら/彼女らの暴発にスカッとするはずなのですが、それよりもみんな沢山の不満の中で生きているんだなとしみじみしてしまいました。
主役が男性よりも女性の話の方が共感できる。ただ男性=仕事、女性=恋愛という図式はつまらなかったです。