「tango @ bye-bye」
日本／公演中(2ステ目)／劇団うんこなまず(繁澤邦明作･演出)
関西の若手「劇団うんこなまず」が誇る役者、宮本将吾関西サヨナラ公演。十三のカフェ・スペースでの公演です。
十三＝縦走＝銃創、との思考連鎖から紡がれる今作。社会とのディスコミュニケーションをただ窓から眺めるだけだった前作*1から一転、はっきり攻撃性を備えたのには驚きました。それは物理的にはどこにも届かず誰をも傷つけない一撃なのだけれど、ただの自爆なのかもしれないけれど、その衝撃はきっと何かを打ち抜くことがあると僕は信じる。にしても繁澤の描く「社会」がずっとピーターパン的なのは気になります。
うんなま所属の役者たちがこれまでになく良かった。宮本を筆頭に、繁澤、司城大輔、森田鮎。新加入の友松拓也も悪くない。いい座組でした。
