ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「潜水服は蝶の夢を見る」

潜水服は蝶の夢を見る [DVD]
仏・米/'07年製作/ジュリアン・シュナーベル監督


植物状態になった有名編集者が意識の中でもがきながらまばたきで自伝を執筆するまでを描く。原作者自身の半生の映画化だそうです。
手塚治虫の漫画「ブラックジャック」に同じ様な話がありましたね。なので設定は目新しくないのですが、「同情」という気持ちが浮かんでこなかったのは不思議です。「皮肉家で野心家」と自分自身で言ってしまう男がウダウダ言いながらも周囲の愛情をいっぱいに受ける姿を見ていて、そして美女に囲まれる姿を見て、自分でもおかしなくらいエンターテイメント性を感じたのでした。
主演マチュー・アマルリック、演技であそこまで出来るんですね。特殊効果か。