「曲がれ!スプーン」
日本/'09年製作/本広克行監督
超常現象を信じていられなくなってきたテレビ局のADが、喫茶店に集まっていたエスパーたちの助けによって、信じる心を忘れないでいられる。劇団「ヨーロッパ企画」の代表作のひとつ『冬のユリゲラー』の映画版です。
『サマータイムマシン・ブルース』でタッグを組んだヨロ企と本広コンビの2作目、なのですが非常に残念な出来。オリジナル芝居の持つ「微力な超能力使いのくだらないテンポの良い会話」はメタメタにされただけではなく、わざわざ映画にしただけの映像的な面白さもなく、完全に駄作であったと言わざるを得ません。設定だけ残して完全映画オリジナル作品にした方が良かったと思います。
「芝居好きが撮っちゃった楽屋ネタ」臭がするんですよね。キャスティングが。舞台版より良かったのは劇中テレビ番組の平田満と木場勝己の対決くらいか。