ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「髑髏城の七人」


日本/公演中(五演)/劇団☆新感線(中島かずき作、いのうえひでのり演出)


戦国の世、信長亡き後の天下を狙う天魔王を名乗る仮面の男と戦う七人の物語。手を変え品を変え7年に一度上演される新感線の人気作の4周目第5演版です、'97年版を映像で観ています。ついに新感線初観劇。
筋は残しての2011年版。肝であった主人公一人二役の仕掛けをあっさりやめたのは、"影武者"ではなく一人ずつの人間として描こうと思ったからなのかしら。そのせいか恋愛描写と友情がより掘り下げられていた印象。'97年版の脚本の方が人間関係がさっぱりしていて好きなんですけどね。それでも二幕、特に七人で髑髏城から脱出するシーンは格別。このシーンのためなら高いチケット代も惜しくない。でも初めて劇場で観て「別に映像でいいな」とも思ったのも事実。声をマイク通してちゃねえ。
小栗旬はただのアイドル俳優じゃないと再認識。生足じゅるり。早乙女太一の演技は平凡なのですが剣さばきは段違いです。その剣先はまるで龍の如し。それよりなにより高田聖子が百人斬りやるんじゃないのかー。ま、そりゃそうよね。