ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ジパング」


日本/公演終了/劇団鳥羽千里(キシダミチヤ作、高見祐太演出)


核戦争で滅亡しかけた星とその事件が伝説となった未来に生きる人々の"憎しみ"との闘いを描く。大阪市立大学劇団カオスを母体に結成された劇団「鳥羽千里(とばっちり)」の旗揚げ公演です。
人間の変わらない愚かさ。ハッピーエンドながら何か違和感を持たせて終わるところに、その本質が描かれている気がします。ただテーマが複数存在し、そのどれを一番見せたいのか伝わらなかったのが欠点か。場面が単調だったので何かしら変化を用いてもよかったかと。良くも悪くも「カオス」らしい芝居でした。舞台がステキ、でも布パネルはあまり上手くいってなかったですね。可動パネル、もったいない。
役者は粗いけど上質な人多し。