ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「DEATH NOTE デスノート the Last name」

DEATH NOTE デスノート the Last name [DVD]
日本/'06年製作/金子修介監督


とりあえず「デスノート」全体についての説明は『〜前編』の感想を参照してもらって*1。前編のラストでついにLと出会った"キラ"こと夜神月(ライト)。彼とLとの命を懸けた最後の対決を描く。キャスト・スタッフともに前作とほとんど同じで、正式な続編であり完結編となっています。
ラストを原作と変えたのは評価するとして。テンポがよくない。尺が長いのも影響してか、観ていてダラダラ感がありました。登場人物の台詞回しがゆったりしてたのも一因かな。場面的には「13日ルール」の監禁シーン。あそこは余分だったんじゃないかしら。また、ライトとLの両方に人気が出たからか*2、「二兎を追う者は一兎をも得ず」。どちらも撮ろうと欲を出して、その分焦点がぼやけてしまってました。感情移入ができず。ついでに、CGの死神に違和感があったことを今回も記しておきます。どうにかならんかったのかね。
原作の漫画よりも"漫画的"な映画になっていたのは皮肉な話です。強いて言えば、前作のほうがおもしろかったかな。やはり2時間の枠に前後編全てを収めるべきだったと改めて思います。この調子では今年公開予定の堤幸彦『20世紀少年』*3も黄信号…?

*1:id:totte:20061029

*2:Lを主役にした、今流行のスピンオフ映画まで先月公開されました。まだ上映されてるのかな?『L change the WorLd』。未見。ワールドの"L"が大文字なのがポイント!

*3:浦沢直樹の漫画を実写映画化。全三部作になるらしい。うわぁ。