ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ハゲレット」

日本/'06年公演/W・シェイクスピア作、鈴木聡脚色、山田和也演出


公演自体はチラシで知っていましたが、まさかTSU●AYAのレンタルにあるとは!!即、借りました。シェイクスピアの有名劇「ハムレット」を下敷きにハムレットは若ハゲだったという設定で、悲劇と喜劇を織り交ぜた舞台となっています。近藤芳正の初主演舞台。
近藤芳正のハゲっぷりはハマってました。まさに彼のための役、うじうじしたキャラとホンワカした笑顔は彼の十八番ですから。でも、"ハムレット"としては微妙。やっぱりシェイクスピア劇は朗々とした声で演じる人でないと。いい台詞も台無しに。共演のベンガルと二人、薄っぺらく感じました。
それにしても、喜劇にしては笑いが少なく、悲劇としては笑いが邪魔な、なんとも中途半端な後味。もっとシェイクスピアを笑い飛ばすくらいの喜劇に徹して欲しかったけどなあ。ちょっと期待はずれでした。