ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「BIGGEST BIZ〜最後の決戦!ハドソン川を越えろ〜」

日本/'06年公演/AGAPEstore(後藤ひろひと作、G2演出)


先週に引き続き、AGAPEstoreの「BIZ」シリーズの三作目にして完結編です。今回は舞台をアメリカ・ニュージャージー州フランク・シナトラの生まれ故郷に移し、1,2作のキャスト全員に加え、まだまだ新キャラも登場しての最後の大騒動が繰り広げられます。
最後まで大爆笑。NHKの前説で後藤ひろひとが、この「BIZ」シリーズのテーマは、『BIG〜』は「嘘が嘘を呼び」、『BIGGER〜』は「誤解が誤解を呼び」、そして今回の『BIGGEST〜』は「事件が事件を呼ぶ」展開となっているとコメントしておられましたが、なるほど、言いえて妙ですな。ノン・ストップで起こりまくる事件は、一見無茶苦茶ながら見事な伏線の数々によって「ありえる」と思わせる脚本・演出はやっぱり凄い。
新キャラ、ダメダメ代議士秘書見習い役の菅原永二とその友人篠原ともえ。栄えある「被害者」役です。でもちょっとインパクトが小さいかな、周りが大きすぎるだけだろうけど。今回も松尾貴史松永玲子・八十田勇一の活躍は少なくちょっと不満ですが、後藤ひろひと三上市朗がかなりオイシかったです。それにしても前々作、前作で主役だった旧新社長粟根まこと坂田聡の扱われ方はひどい(笑)