ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「オール・アバウト・マイ・マザー」

オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]
西/'99年製作/ペドロ・アルモドバル監督


様々な世界に住み、様々な問題を抱えつつ、様々な人生を生きる女性たちの姿を描く。その年のアカデミー外国語賞・カンヌ映画祭監督賞受賞、キネ旬ベストテン第2位。舞台の『欲望という名の電車』(未見)が効果的に挿入されていました。映画でもいいから、一度観ておきたい作品です。
期待以上の出来に満足。息子を亡くした母親、オカマの売春婦、妊娠したシスター、競演女優に振り回される人気舞台女優といった女性たちの、苦しみに呑みこまれそうになりながらも、もがくきながら生きる姿に、"確実に一歩一歩生きていこう"という思いが湧いてきて、勇気づけられました。特に主演のセシリア・ロスは必見。また、共演のペネロペ・クルスは――聞いたことある名前なんだけど、何だったか思い出せない。見たことある気も――愛らしく綺麗で少しうっとり。
人生捨てたものじゃない、と思える素敵な映画でした。